野良犬と野犬の間には大きな隔たりがある。
野犬になれないええしのボンは野良犬になり下がれる事はあっても
親の無い野犬には成り上がれない。
野良犬は飼い主がいない宿無犬であるが、親はある。
片岡愛之助丈は河内屋与兵衛の身体を借りて
野犬になれない野良犬に挑戦している。
野良犬には野犬には無いおっとりした雰囲気があり、
裕福な育ちを捨てきれない寂しさが残っている。
そんな男性にも独特の魅力があるし、
まして親にとってみればやはり宝物だ。
与兵衛を「のら」「のらめ」と親や兄は呼んでいる。
その台詞には与兵衛のふがいなさを嘆きながら
何とか更正への道を作ってやりたいという愛がある。
与兵衛にしても我儘を許さない継父を睨んだり足蹴にはしても、
親に恥を掻かせたくないという最低の愛だけは持っている。
なので借金をきれいにし継父に恥をかかせまいと金策に焦って、
油屋の女房を殺してしまう。
与兵衛の花道の引っ込みは華やかさが一切ない。
油と殺した女の血にまみれながら、花道を転びそうになりながら
走り去ろうとする。
しかし油に足を取られて、なかなか前に進めない。
油は殺された女の情念のようだ。
そんな油にまみれながら、野良犬が泥に足を取られてもがく様に
ぶざまに転んだり足を取られる。
それでも逃げようと焦れば焦るほど、足はもつれて身体は進まない。
浴びた油を周囲にまきちらしながら、なんとか花道を逃げ去っていく。
修羅の様な表情のなかに、どこか育ちの良さと愚かさと
若さと美しさを混在させながら、
闇の中に消え去っていく与兵衛だった。
中日を迎えて台詞等にも変化が見られていました。
片岡愛之助丈は河内屋与兵衛を手中におさめた感がありました。
新橋演舞場五月花形歌舞伎です。
「油」という文字に反応するaburasobist。
しかしダイエット中です。

インスタントの油そばは高カロリーが定番ですが
比較的低カロリーなものもあります。

寿がきやは名古屋の庶民の味です。
ええしのボンや御嬢には、どうなんでしょう。

低カロリーを感じさせないインパクトでした。
そして私の体重は徐々に減っています。